三条座右衛門「須藤凧屋」匠の守護者 No.146

風の守護者

三条座右衛門|匠の守護者

三条座右衛門

  • カード名:三条座右衛門
  • カード番号:146
  • 属性:風の守護者
  • 名称:須藤凧屋
  • 業種:三条六角巻凧製造
  • URL:https://sudoikaya.jp/
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1847年創業、新潟の伝統工芸「六角巻凧」を作ってる会社!三条凧合戦の公式凧も作ってるよ♪

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須藤凧屋

新潟県三条市にある須藤凧屋は、1847年(弘化4年)創業の老舗凧職人です。初代・須藤幸七が創業し、6代にわたって受け継がれてきた三条六角巻凧の製作を専門とする工房です。
三条市は日本の凧文化が根付いている地域のひとつであり、特に「三条凧合戦」が有名です。この伝統を支えているのが須藤凧屋であり、現在では三条市内で唯一の凧屋となっています。

店舗情報

  • 住所:〒955-0081 新潟県三条市東裏館2丁目2-16
  • TEL:0256-33-0616
  • 営業時間:9:00〜18:00
  • 定休日:月曜日・その他不定休
  • アクセス:JR三条駅から車で約10分

須藤凧屋の魅力

須藤凧屋が製作する「三条六角巻凧」は、三条市の伝統的な凧であり、その特徴的な六角形のデザインと美しい浮世絵風の武者絵や役者絵が描かれています。この凧は、竹三本(横骨二本、中骨一本)、和紙、染料、糊、そして糸(縁糸、はなお糸、弓糸)で構成され、中骨を外すことで巻いて小さく収納できるため、携帯性に優れています。また、六角形の形状により、少ない風でも揚げることができ、操作性も抜群で、空中での激しい凧合戦にも適しています。この独特なデザインと機能性から、「SANJO ROKKAKU」として世界的にも知られています。

三条六角巻凧の起源は1649年(慶安2年)に遡ります。当時、三条に村上藩の陣屋が設置され、旧暦の端午の節句に凧揚げが奨励されていました。当初は四角形の凧(現在の江戸凧)が主流でしたが、陣屋が大きな凧を揚げて勝利を収める中、町民たちは「小さくても大きな凧に勝てないか」と考え、六角形の凧を作り出しました。この工夫により、町民たちは毎年の凧合戦で勝利を収めるようになり、陣屋も六角凧に切り替えていきました。この伝統は現在まで続いており、毎年6月の第1土・日に開催される「三条凧合戦」では、18組の凧組が優勝を争います。この凧合戦で使用される凧は、すべて須藤凧屋が製作しています。

須藤凧屋の6代目当主である須藤謙一氏は、伝統を守りつつも、現代のニーズに合わせた凧作りを続けています。昭和初期には12軒の凧屋が存在しましたが、現在では須藤凧屋が唯一の存在となりました。謙一氏は、六角巻凧の製作だけでなく、その魅力を広める活動にも力を入れており、地元のイベントやワークショップを通じて、多くの人々に凧揚げの楽しさと伝統文化の素晴らしさを伝えています。

須藤凧屋のおすすめポイントは、まずその長い歴史と伝統に裏打ちされた確かな技術です。一つ一つ手作業で作られる凧は、細部にまでこだわりが感じられ、美しいデザインと優れた機能性を兼ね備えています。また、携帯性に優れた六角巻凧は、持ち運びやすく、風が少ない日でも揚げることができるため、初心者から上級者まで幅広く楽しむことができます。さらに、毎年開催される三条凧合戦では、須藤凧屋製の凧が使用されており、伝統文化の継承と地域活性化に大きく貢献しています。

店舗は新潟県三条市東裏館2丁目2-16に位置し、営業時間は9:00から18:00まで、定休日は月曜日とその他不定休となっています。訪れる際は、事前に確認すると良いでしょう。店内では、さまざまなデザインやサイズの凧が展示・販売されており、自分用や贈り物としても最適です。また、凧作りの体験やワークショップも開催されており、実際に自分で凧を作り、揚げる楽しさを味わうことができます。

須藤凧屋は、伝統を守り続けるだけでなく、現代のライフスタイルに合わせた新しいデザインや用途の凧も提案しています。例えば、インテリアとして飾ることができるミニチュアサイズの凧や、海外へのお土産として喜ばれるコンパクトな凧など、多彩なラインナップが魅力です。これらの凧は、職人の技術とセンスが光る逸品であり、手に取る人々に感動を与えています。

三条六角巻凧の素晴らしさ

三条六角巻凧(SANJO ROKKAKU)は、新潟県三条市で伝統的に作られている凧であり、その美しさ、機能性、歴史的背景から、国内外で高い評価を受けています。須藤凧屋は、この三条六角巻凧を作る唯一の職人として、その技術を守り続けています。ここでは、三条六角巻凧の素晴らしさを詳しくご紹介します。

1. 伝統技術が生み出す洗練されたデザイン

三条六角巻凧の最大の特徴は、その美しい六角形のデザインにあります。通常の四角い凧とは異なり、六角形の形状は風を受けやすく、安定した飛行を可能にします。さらに、凧の表面には浮世絵風の武者絵や役者絵が描かれ、まるで芸術作品のような美しさを誇ります。

須藤凧屋の凧はすべて手作業で作られ、竹の骨組みから、和紙に描かれる鮮やかな絵柄まで、一つひとつ丹精込めて仕上げられています。そのため、一枚一枚の凧が職人の技術と魂を込めた「一点もの」となっています。

2. 巻いて収納できる優れた機能性

一般的な凧は大きくかさばるため、持ち運びや収納が難しいことが多いですが、三条六角巻凧は 「巻く」ことができる独自構造を採用しています。

  • 中骨を外せば巻いて収納可能
  • コンパクトにまとめられるので持ち運びに便利
  • 海外へのお土産や記念品にも最適

この構造は、江戸時代から受け継がれてきた知恵であり、現在でも多くの凧愛好家から愛されています。アウトドアや旅行先でも気軽に持ち運べる点が、大きな魅力です。

3. 風の少ない日でも揚がる優れた飛行性能

凧揚げを楽しむ上で「風の強さ」は重要ですが、三条六角巻凧は少ない風でも揚げやすい設計になっています。

  • 六角形の形状が空気をしっかり捉え、安定した飛行を実現
  • 軽量でありながら強度も高く、風に乗りやすい
  • 強風時でもコントロールしやすく、初心者でも扱いやすい

特に、三条市で毎年開催される「三条凧合戦」では、これらの特性を活かして、壮絶な空中戦が繰り広げられます。丈夫な構造と高い飛行性能を持つ三条六角巻凧は、凧合戦のために最適化された究極の凧と言えるでしょう。

4. 凧合戦に最適な「戦う凧」

三条六角巻凧は、単なる観賞用ではなく「戦う凧」でもあります。

  • 三条凧合戦では、この凧を使って空中で糸を絡ませて相手を落とすバトルが繰り広げられる
  • 六角形の形状としなやかな竹の骨組みが、空中での操作性を向上
  • 相手の凧を巧みに操って落とすための戦略が求められる

これらの特性により、三条六角巻凧は「空を舞う伝統の武器」として、多くの凧愛好家たちに愛されています。

5. 歴史ある伝統文化としての価値

三条六角巻凧の起源は、1649年(慶安2年)まで遡ります。当時、三条には村上藩の陣屋があり、旧暦の端午の節句(こどもの日)に凧揚げが盛んに行われていました。最初は、四角い江戸凧を使用していましたが「より軽く、小さいながらも空中戦で勝てる形状」を求めて六角形のデザインが考案されました。

これにより、三条の町民たちは藩士たちが揚げる大凧に対抗し、凧合戦で勝利を収めることができました。この戦略的な工夫が「三条六角巻凧」の始まりです。
こうした歴史的な背景を持つ凧は、日本全国でも非常に珍しく、文化遺産的な価値を持つ存在となっています。

6. 世界にも広がる「SANJO ROKKAKU」

この三条六角巻凧は「SANJO ROKKAKU」として世界にも知られています。特に欧米の凧愛好家の間では、戦闘用の競技凧として高く評価されており、海外の凧フェスティバルにも出品されています。

例えば、アメリカやヨーロッパで行われるカイトフェスティバル(凧フェス)では、三条六角巻凧の独特な形状と戦闘性能が話題となり、多くの愛好家が興味を持っています。

また、インテリアとしての美しさも注目されており、日本の伝統文化を象徴するアート作品として飾る人も増えています。

まとめ:須藤凧屋

須藤凧屋は、伝統と革新を融合させた凧づくりを続ける、日本を代表する老舗凧職人です。1847年(弘化4年)の創業以来、六代にわたって「三条六角巻凧」の製作を手掛け、職人の技術と情熱を守り続けてきました。その卓越した技術によって作られる凧は、単なる遊び道具ではなく、日本の伝統文化として国内外で高く評価されています。

また、須藤凧屋は日本の文化としての凧を守るだけでなく、新しい試みにも積極的に挑戦しています。例えば、初心者でも楽しめるワークショップの開催や、自分だけの特別な凧を作れるオーダーメイド制作など、より多くの人に凧の魅力を伝えるための活動を展開しています。さらに、三条市で毎年開催される「三条凧合戦」では、須藤凧屋の凧が使用され、地域の伝統行事としても大きな役割を果たしています。

三条市に訪れた際は、ぜひ須藤凧屋に立ち寄り、日本の伝統工芸の素晴らしさを体感してみてはいかがでしょうか。店内には、職人が手掛けた美しい凧が並び、凧の歴史や作り方を学ぶこともできます。六角巻凧の実演やワークショップに参加すれば、凧揚げの楽しさや、日本の職人技の奥深さをより深く感じることができるでしょう。須藤凧屋が生み出す「空に舞う伝統の芸術」を、ぜひ一度体験してみてください。

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